スティーヴィー・レイ・ヴォーンをアッパーカットVol.1

スカパー・MUSIC AIR<田中一郎のギター・アッパーカット!!第13回>に、
ichiroさんがゲスト出演。その第1回目。
(10月12日にUpした記事に、大幅加筆・追記)
1回目の一部分を文字起こししてみました。
☆B5ノート4枚分ありました。長文なのでご注意☆
SRVのFenderのギターに関して、フェンダー・プロモーション・ジャパンの山本氏を迎え、専門的なことをお話されています。
ギタリストにとっては、有意義で楽しめる内容です。(←ここは文字起こし、難しいかな。)

ichiroさんファン、ギタリスト必見&必読!!
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アンプの話の中で、フェンダーの山本氏が「石」と「管」の話をしていて、

ichiro:石と管って言うと、病気みたいだよね。(笑)←結石をイメージしてるのだと思います。

田中一郎(以下、T):ichiroさんは、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの出会いはいつ頃です?

ichiro:自分がデビューするちょっと前なんですけど、出身が青森で、東京に出て来て、2年位してから、プータローの時期に、FENを聴いたんですよ。
それで、ジョニー・ウィンター(テキサス出身1944年生まれ)と、スティーヴィー・レイ・ヴォーンと、名前も知らなかったんですけど、2曲流れて凄い衝撃を受けて、聴きとって名前をメモしてレコードを買いに行った。それがきっかけ。
そこからレコードの中の、ライナー・ノーツとか見て、その人が影響を受けたルーツみたいなのがよく書いてあるじゃないですか。
それを見て、黒人系に遡って行ったり、いろいろ聴く中で、どうしてもホワイト・ブルースロックっていうか。そっちの方がRock世代なんで。
もちろん、アルバート・キングとか、B・Bキングとかも、ホントのベーシックのブルースとして聴いたんですけど。スティーヴィーとか、ジョニー・ウィンターの方がどうしても残っちゃって。
特にスティーヴィーの音の何とも表現できない、この受けた衝撃から、もう抜け出せなくなって。

:ムチャクチャ作り話のような、ピュアな出会いですね。

ichiro:いやもう、それで自分の音楽性とか、音楽やりに東京へ来てるのにとか、いろんな所でうだつの上がらない時期だったから。
それを聴いて、もう一気にやることが見えちゃったんです。
それでとりあえずバイトしようと思って。(笑)
ライブやる為には、スタジオ代だったり、いろんなのでお金が、まず生活費が無かったんで、まずバイトから始めて。
自分のモチベーションを上げて行って、ライブやりだして、そこからスタートする、今のミュージシャンとしての自分の根本のきっかけをFENを聴いた時にもらった。

:青森にいらっしゃった頃に、音楽をやりたいと思って東京へ来た訳ですから、そこまでの積み重ねを一気に持って行くくらいのエネルギーが有った、ということですよね。

ichiro:そうですね。ブルース系の音楽は、自分でプレイしては無かったんですけど、高校の時とかは。
叔父さんがジャズ喫茶をやってて、ちっちゃい頃にマイルスとか聴かされてたんだけど、訳わかんないし、怖かったんですよね。
NHKでジミヘンとかジャニスとか、特番みたいなのでよくやってたんですけど、小学校の時は、もう怖いんですよね。
黒~~い感じで。(笑)悪魔っぽい感じで映ってて。

:ホント。子どもの時だったらね、不気味ですよね。

ichiro:もちろん、明るい曲調のものとかも有ったから、全部が全部そうじゃないですけど。
ブルースっぽい感じとか、ジャズっぽい感じで、暗いイメージが自分の中ではあったみたいで。
だけど、スティーヴィーを聴いたことによって。サウンドがまず違ったのと、
曲調ももっとRockっぽいっていうか。
曲自体はブルースでも、アプローチがRockっぽいから、そこから入りやすかった。
今度、ジミヘンを聴いてみたら、聴ける状態になってる自分がいるって分かって。
いろんなきっかけで始まってますね。

:ジミヘンは、いつも僕、想像するんですけど、生きてたらもっと大編成のバンドを試したり、オーケステレーションを楽しんでたと思うんですよ。スティーヴィーはそれよりも長生きしたじゃないですか。
結構トリオとか、少人数にこだわりましたよね。

ichiro:そうですね。

:クラプトンとかだと、キーボードが2人いたり、女性コーラスがいたり。いろいろ増やすじゃないですか。
自分のギターのグルーヴがパッと伝わるくらいの人数が好きなんですかね、もしかして。

ichiro:昔の、スティーヴィーの日本初来日の時かな。オレの知り合いの人が、ある雑誌の副編集長をやってたんですけど、
つい半年くらい前に、ツアー先でその人と会って。
その時、その人が取材したんですよ。コンサートホールからリムジンに乗って、ホテルまで行って、ホテルのラウンジでずっとインタビューを続けてる、っていうテープを聞かせてもらったんですよ。

言ってる内容が、とにかく<自分の音>をずーーーっと探してるんですよね。
自分のベスト・サウンドっていうのは、多分死んでも分からない、っていうような感覚でギターを弾いてる人で。

何でもいいんですね、ピックは丸いところで弾いてるから。普通、こう弾くじゃないですか。
(ichiroさんが実演)

:ティアドロップも、トライアングルも無いんですね。

ichiro:ここで弾くんですよね。角度と、1ミリ違うだけで音が違う。
(ピックアップ上の、弾いてる弦の位置、場所、角度のこと)
あと、コントローラーのバランスで、音っていくらでも出るし、自分の気持ち一つで違うから、ホント難しいし。
だけどオレのブルース、求めたいものはそこだから、ずーっと探してる、みたいなインタビューがあって。
もう鳥肌モンですよね。聴いた時は。

:素晴らしいね。その姿勢っていうか。

ichiro:どちらかっていうと、勝手なイメージで、アメリカ人は大雑把で何でもOK!みたいなイメージがあるけど、
でも今まで知り合ったミュージシャンでも、細かい計算の連続で1つのものになってる、っていう。
自国の音楽だから、オレらみたいに輸入してる立場じゃないから、もっと根本が違うんじゃないのかな、っていうのは思い知らされる。

:中途半端な気持ちじゃ前進しないよ、みたいなね。
僕、レコーディング・エンジニアも思いましたよ。結構迫力でノるぜ!Yeah~!!っていうイメージがあるじゃない?全然・・・。

ichiro:その中で凄い計算してるんですよね。

:すごい細かいし、エフェクターとかのモジュールの使い方も凄く細かいし。
もちろんファンキーな人もいますけどね。
ファンキーな人にはキチッとやる人が付いてるし、バランスがやっぱりね。

ichiro:テキサスが好きで、スティーヴィーの影響でオースティンにはもう20回以上、行ったり来たりしてたんですけど、
音、サウンドで競ってる絵がハンパじゃないですよ。

日本だと、音色とかサウンドっていうよりは、プレイとかそっちに感覚が行っちゃう人種な気がして。数学的な方に、っていうか。
アメリカ人って、聴いた印象とかもっとフィーリングな部分を大事にしてるのが凄いと思って。
自分の音で、相手との違いとかを競い合う、じゃないけど、
自分のカラーに対する意識が一般の人よりも凄いですね。会話してても。
一般の人が思う、音に対するイメージが、生活の中に入ってるレベルが違うんだな。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ichiroさんは、音に対する感覚が違うな、と思っています。
実際に出て来る音もそうですが、これまで聴いてきた人たち、バンドとは違うのです。
音楽を通して、ギターを通して、自分を表現するために、1音1音に内面を込めて向かい合ってる部分を感じるところが大きいなと思っています。

聴く人それぞれの音の感覚だから、文字で表すのは難しいけれど。

松本でichiroさんがお話されてたことで、印象に残ったことがあって。

ハーレー(バイク)のエンジン音と、ギターの音、サウンドは一緒で、同じなんだよね。
ハーレーが好きな人にギター好きな人が多いんだよ、
オレ、その感覚が分かるんだよ。
ってお話してたのですが、その時の眼差しがキラキラしていました。
それを聞いて、私の中では、こっちとこっちが一気に繋がったような感覚を持ちました。
複数の乾電池を繋げて、大きな電球がパッと点灯したような、そんな感覚。

ichiroさんの持って生まれたもの、音の感覚は、それまでに鍛えられたものか、備わってたものだったのかもしれないな、って。
ここが他の人と全然違う、ってその時思ったのです。

よく、オールドのいいギターを鳴らすと、ボディが鳴ってるのが分かる、振動が伝わって来る、っていうギタリストさんがいるんだけど、
ichiroさんはそれを、すごく感じてるんじゃないのかな。

ギターも、音も、深い。その探求はずっと続く。

それをこれから先も、ずっと聴いて、見ていたいなと思っています。

2回目の後編へ続く。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ichiroさん×田中一郎さんのセッションは、

L:ichiroさん
ichiroさんの63’ストラト+64’Vibraverb Custom?番組内で紹介されてたアンプかも。

R:田中一郎さんでした。
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2 Comments

Ryuhei  

レポありがとうございます!
アルバート・キングやB・Bキングよりも、
スティーヴィーやジョニー・ウィンターの
方がどうしても残るってわかります!
自分のベスト・サウンドっていうのは、
多分死んでも分からない、ってのは
弾きかたによるサウンドですかね?
それを前提にですが、それは
一生探し求めていくものですね。
野球のバッティングフォームも
そうだけど、ある程度のレベルまでは
基本はあるけど、それ以上になると、
「これが絶対」ていうのはないですよね。
そういや最近、クラシックギターの
「押し込み」の原理で、
ピック弾きで、弦を押し込むように
Taylorを弾いたら、
ものすごくキレイな音がでました!
高校んときは、僕自身
音色とかサウンドっていうよりは、
プレイとかそっちに感覚が行ってました!
浪人時代に、T-BOLANやらcharやら、
ホテルカリフォルニアやら聴いて、
フィーリングな部分を聴くように
なりましたね。

2007/10/16 (Tue) 02:41 | REPLY |   

スノードロップ  

>Ryuheiさん
どういたしまして~。単純に、私が書きたくて、好きでやってることなので、
読んでくれる方がいることはとても嬉しいですよ。
書かずにはいられない、って方が正しいかな♪
アルバート・キングもB・BキングもRock,ブルースを辿るとそこに行き着くんだけれど、
私もロックよりの方がどちらかというと、馴染みやすいです。
オールドのブルーズ、まだあまり好んで通ってはいないです。
ジョニー・ウィンターは、他のギタリストの人も通っていて、
(Ryuheiさんの好きな人どちらも通ってるよ!)
私も今年に入ってから、ライナー・ノーツを読んだりしてますよ。
自分の音の探求、っていうのはギターが無限なのと一緒で、深く掘り下げれば掘り下げるほど、もっとこうなるかな、っていうのが出て来るから、一生掛けてやって行くことなのでしょうね。
6本の弦と、縦と横の組み合わせ。
それと、そこからの出音をどう変えていくか。
自分のテイスト、カラーをどう出すか、いかに出すか?
そこに賭けてる人って、日本では少ないのだと思います。
私は最初から、あまり速弾きとか、テクとか手法、奏法をメインには聴いていないんです。
どちらかといえば、チョーキングでドカーンッ!とか、1音1音の音のクリアな方が好きです。
その人らしさが出てるのが好きです。
誰が弾いてるか良くわからないのよりも。
ichiroさんが話していたように、フィーリングを大事にしてる人が、やっぱり日本では少ないのでしょう。
数学的、って言ってた人、他にもいまいした。
譜面の音符が、数学やってるみたいに思えて、耳で覚えました、っていう人ね。
耳から入ってくる感覚を大事にしてるのが、いいのでしょうね。

2007/10/16 (Tue) 10:28 | EDIT | REPLY |   

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