FC2ブログ

Raw Vintage☆ ichiro Vol.4 ~ Live ~

ichiro 2012 Tour“Raw Vintage”

音感覚が通じ合う仲間がいると、より一層パワーと表現力が増す。
今、この瞬間。最大限の“生きる”姿勢を音楽で表現しているライブだった。
                __ (2)
       ~* Member (敬称略)*~
ichiro(Vo&g)、小笠原義弘(Bass)、工藤恭彦(Drums)TOSHI(g&cho)   

想いを音楽、歌、ギターに乗せてグルーヴ。
四色の感情表現と美しい色の中へ、一緒に入れてもらえることの嬉しさと喜び。


*セットリストを含みますので、続きを閲覧される方はご注意ください。*
      <続きを読む moreをクリック>↓↓↓

Raw Vintage ☆ ichiro Vol.3

シリーズ「Raw Vintage」第3回は、FM香川プロモーション。
10月23日夕刻「JOY-U CLUB」にichiroさんが生ゲスト出演。
インタビュー形式でお話が進められていますが、毎回Oh~!という発見があり
ながらも、始終リラックス・ムードでカラッとしてて明るいところもいいですね。

::::::::::::::::::::::::::::::::::

・・・ichiroさんのプロフィールから。

ichiroさん:小文字表記が好きなんですよ。その方がセンシティヴでしょ?(笑)

*sensitiveということだったと思いますが、聴きながらの走り書きなので、
大まかに掴んで書かせていただきますので間違いその他あるかもしれません。
予めご了承ください。

iTunesだと表記がICHIROなので、某○ASRAC登録が大文字
なのかもしれません。表記は「ichiro」です。

・・・出身は青森県で、シカゴに渡られたということですが。

ichiroさん:東京に出て来て、シカゴに飛んじゃいましたね。
(ブルーズに)目覚めて、人のアドバイスで。

・・・岡山在住ということだそうで。

ichiroさん:昨年9月末に岡山に引っ越して来たので、1年くらいになるかな。
20周年のツアーをして、震災の影響もあって、生活環境を変えようと思って岡山に
決めました。他にもいろいろ候補があったんですが、岡山にしました。

・・・岡山(暮らし)は、いかがですか?

ichiroさん:住みやすいですね。東京では原宿に住んでいたので、ギャップは
激しかったですけどね(笑)ON-OFFがあるのは、いいバランスだと思ってます。

・・・(住まい)環境が変わって、音楽とか変わりましたか?

ichiroさん:自分では変わった、変わってるつもりは無いです。
その時がMAXなので。後にならないと分からないですね。

・・・ギタリストとして、最近では長渕さんのサポートもなさってたんですね。
香川は初めてですか?

ichiroさん:長渕さんのツアーで少し前に来まして、2回目かな。
その前は藤井尚之くんのツアーで、かな。

・・・江口洋介さんのサポートも?

ichiroさん:江口洋介はだいぶ前ですね。同い年なので意気投合
してましたよ。

*ichiroさんがお引越しされる件については、以前、ある発言から
お引越し、住み替えされるのだろうなと思ってはいました。
後に西日本移住と知り、その行動力にも驚くことに。
同時に、大きな決断に男気も感じました。
一部の方は移住先をご存知だったようですが、公言されていないことは書かない、
誰にも言わない主義です。
今回はメディアを通して公に語ってらしたこと、新聞記事にもなっていたことから
書かせていただきました。住めば都です。
(筆者も国内転勤・移住を20年。東京から西日本、西日本から東日本。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・ギターはいつから?

ichiroさん:幼なじみが小5でベースを弾き始めて、カッコよすぎて。
幼なじみの兄さんがギターで、俺はギターだなと思ってはいたんですけど、
当時はロックを聴くに留まっていて。幼なじみの兄さんに教わって1週間で
その兄さんを超えちゃったんですね。最初はドレミからこう・・・始めて
こういう弾き方もあるんじゃない?って、逆に兄さんに教えたりして(笑)

*内山兄弟さんのことですね。ichiroさんのCDやブログにある
クレジットをご参照のうえ。

・・・アルバム「Raw Vintage」についてお伺いします。

ichiroさん:歌ってます、ソロではギター&ヴォーカルです。

・・・タイトルは?

ichiroさん:レコーディング前からタイトルは決めてたんですよ。
内容は、20年を経て、20周年を終えて、積み上げて来たものを形に
しました。蓄積された音楽、アメリカ音楽なんですけど楽器を通して
古き良き時代の音楽を掘り下げたものです。
古いアタマで演ると、古いアタマのまま。ちゃんと生きてるぞ、と。 

*進化と深化について。言いたかったことが以心伝心!と、お二人で話してました。

・・・レコーディングは岡山でだったのですか?

ichiroさん:レコーディングは東京です。合宿でギターとドラムの
リズムを録って、ヴォーカルは米米CLUBのフラッシュ金子さんこと
金ちゃんのスタジオをお借りしました。金ちゃんとは一緒にセッション
バンドを組んでるので、お願いして。これがまたね、いい機材を持ってる
んですよ。

・・・まさに、仲間に支えられて来てますね。

ichiroさん:ヴォーカリストとして、メッセージに込めたのは、
20周年を経て思ったこと、支えられて生きて来たことへの感謝の想い。
これまでもずっと思ってはいたんですが、改めてそれを歌に込めました。
オレも東北出身で、仲間で被災した人もいたんですけど、
誰もが同じように傷を負ったわけです。
今だから、今こそ歌えること。人間くさいことを心の底から吐き出すことを
Bluesを通して伝えようと思いました。

・・・先日も青森にライブで行ってらしたんですね。

ichiroさん:寒かった~(笑)ライブはHotですけど。
幼なじみとの付き合いや、みんなに支えてもらってます。

・・・アルバムの感想や反響は?

ichiroさん:より伝わりやすい印象ですね。聴きやすくしようと
思って作ってはいなかったんですけど。
オレ自身、これまでの中で一番心からの表現になったと思います。

・・・ツアー・スケジュールが毎日大変なことになってますけど(笑)

ichiroさん:毎日勢力的ですね。第2弾(第2クール)は、行きっぱなしの
出っぱなし。移動は大変なんですけどね。あれっ??今日は部屋何番だっけ?(笑)って。

・・・曲紹介をお願いします!

ichiroさん:想いを全開で詰め込んだ「TENDERNESS」です。
聴いてください。
Raw VintageRaw Vintage
(2012/10/06)
ichiro

商品詳細を見る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
岡山と香川は中国・四国地方として括られることもあって、海を挟んでいるものの
お隣同士みたいな近さがあるようですね。サッと出かけてひょいと乗るような
気軽さ、フレンドリーな部分がありそうです。
今回のツアープランを見ても、西日本活発&活性化ツアーだと思います。これから
ichiroさんが地域密着でBlues Rockを拓いて行くのでしょうね。
また、ichiroさんを後押し、応援する方々もとても多く、渦はもっと大きく
なるはず。
ichiroさんは、渦というよりはサークル、輪ですね。

きっとその方々も含め、青森の皆さんも含め、支えられてここまで来られたという
感謝の気持ちを込めたアルバムを届ける旅の一つでもありますね。

東日本大震災によって、「誰もが傷を負った」というコメント
が、「Raw Vintage」のキー・ポイントだと私は思いました。

*江口洋介くんとは同い年(67年)で意気投合・・・そうだったのね。
ichiroさんがサポートしていた時期があったことは知られていますが、
彼も大型オートバイ好きだったと記憶してます。今は俳優のイメージが強いですが、
歌がメインの頃もあって、泉谷さんや原田喧太くんとも音楽繋がりで遊んでいたと
思います。

ichiroさんご自身は、「自分では変わったつもりはない」とお話しされてました。
基本や軸はブレずに、変わらないでしょう。
小さな変化、大きな変化、新しくなったという点があります。
今回のプロモーションでも、脱いでる部分があるのですよ~~ふふふっ。

次は何が出て来るのかしら?

Raw Vintage ☆ ichiro Vol.2

『Raw Vintage』ツアー、アルバム・プロモーションの一環
10月16日 静岡県浜松市コミュニティ・ラジオの浜松FM(FM Haro!)
「PLUS your Day」という番組にichiroさんが電話生出演。

何としても聴きたくて、外出先の車中でiPhoheを使って聴きながら速記状態でメモリー。
電話インタビュー形式を走り書きしたため、コメント通りではありませんが
とてもいいお話だったので、まとめてみました。
Raw VintageRaw Vintage
(2012/10/06)
ichiro

商品詳細を見る

オンエア時は、横浜公演の本番前の隙間時間を縫って10分程のトーク。
ichiroさんのプロフィールを紹介。
前作「Circle Scale」から新たな一歩。

・・・New Mini Album「Raw Vintage」について

ichiroさん:より好きなBlues Rockを掘り下げ、詰め込んだもの。

・・・現在、ツアー中ということですが、テンションはいかがですか?

ichiroさん:いつもギンギンです!(笑)

・・・全国各地公演で過密スケジュールですね。コンディションはどのように?

ichiroさん:精神、体力バランスのとり方は、長年のキャリアで心得ているので、後は
酒量を控えることですね(笑)

・・・プロフィールから、日本人初のギブソン・エンドースがichiroさんなのですね。

ichiro:いろいろ制約があって、そのギターしか使えないとか、
90%はライブで使用しなければならない、とかの制約があるんですよ。
遊びでギターを替えられないとか、そういうのはありますね。

*楽器の街、浜松ならではの質問が続きます。

・・・何歳くらいからギターを始められたのですか?

ichiroさん:中2からギターを本格的に始めまして、これしかないな、
ビビッ☆と思うところがありました。

・・・シカゴに渡米された経験をお持ちだとか。

ichiroさん:アメリカに行ってから変わりましたね。
(サウンド、ニュアンスその他ギターのこれまでとは)何かが違うなと思って。
それからずっと未だに探究してトライを続けてますね。
(中略)
アルバート・コリンズとの出会いは宝物ですね。全てが憧れ像の人です。

・・・矢沢さんや長渕さんのツアー・サポート経験について

ichiroさん:長渕さんとは、この前のツアーで4か月ご一緒してましたが、
人間の可能性は無限なんだなと思わされましたね。熱意を感じました。
刺激があります。

・・・ギターを弾いている人、ギタリストにアドバイスを。

ichiroさん:「脳みそ」と「目」を使わないで、
耳で聴いてハートで感じることですね。

その人のサウンド、ハートで弾くギターを目指してください。


ほかに、現在ツアー中ということでのご紹介。
大好きなベーシストおがんさんこと小笠原義弘さんと一緒。
ドラマーは工藤恭彦さんですというコメント。

浜松公演もありますよという告知に加え、次のようなコメントも。
・浜松にはここ3、4回ほどツアーやセッションで伺ってます。
・ミュージシャンが多く、しかも層が厚く、レベルが高いこと。
・食べ物は「ひつまぶし」が楽しみ。いろんなお店がありますね。

ツアー=いつもギンギン  名言=ハートで弾くギター

いかがでしたでしょうか?ichiro名言botが作れそうです。
次回からはアルバムから1曲ずつ掘り下げてお届けします。
ライブも近づいているので、ツアー・レポートの予定も組んでいます。

*山陽新聞掲載記事の件もありました。今回は触れませんが、思った通り
でした。今後の資料として言葉を入れて行きますのでお楽しみに☆

Raw Vintage ☆ ichiro Vol.1

“古き良きものには 何かが宿っている”

新連載“Raw Vintage”ichiro Special Vol.1をお届けします。
IMGP0735.jpg
ライブ会場での購入を考えていましたが、早く聴きたくて、もう待ちきれませんでした。
ichiroさんのソロ・プロジェクト通算4枚目 2012.10.6リリース。
ミニ・アルバム5曲入り。

いろいろなスタイルで聴きたいのですが、ヘッドフォンで聴くより先にラウドで!

今後、1曲ずつシリーズにして長く楽しむつもりですが、皆さんは“一聴惚れ”の経験は
ありませんか?また、ボディ・ブロウな曲、フックな曲、じわじわと好きになる曲も
ありますよね。
初めて聴いた時から特にココが好き、この曲がサイコー!というのがありました。
発見は数知れず。一気に書きたいけれど、語り出すと止まりません。
Raw VintageRaw Vintage
(2012/10/06)
ichiro

商品詳細を見る

1. TENDERNESS
2. WISH
3. CANNON BALL
4. GOES ON
5. TO MY SOUL MATES (INSTRUMENTAL)


何よりも新しいichiroさんを感じましたね。
1枚脱いで、新しいシャツを着てる、ということです。

サウンド面では、音色がレア・ヴィンテージなことだけではなく、
その年代への愛情も込められているのではないでしょうか。
大きな発見、喜びは、ヴォーカルの明瞭さと、ギター・サウンドのバランス、
イメージの無限大な広がり、Blues Rockを前面に出したこと、
歌詞や歌うたいの変化・・・たくさんありますね。

1曲目はichiroさんご自身、「テーマソングになる曲」とコメントして
いらっしゃいました。
今後、ライブ会場でオーディエンス、音楽ファンの皆さんとのエネルギー交換
を経て、大きなストーリーとなって行くことでしょう。
私はNagabuchiさんの影響がとても大きかったのでは?と思いました。
ラストの熱唱からは、魂が遠くまで飛んで行くところが私には見えました。
私のところにも、飛んで来てもらえたらいいな、と。

ichiroさんの描いた(書くというより描いてますね)日本語歌詞2曲に
ソングライターとしての一面をみて、言葉とギターに託した想いも感じています。

ソウルメイトに関する件は、宗教色、オカルト色一切排除な本を近年積み上げて
読みました。
生きがいに通じるところなので、音楽と無縁ではないと思っています。
音楽的にichiroさんに降りて来たものが、これまでたくさんあり、
人との出会いを通じて『“今”がある』ということの証。

::::::::::::::::::::::::::::::::
アルバムのクレジットから一部抜粋してのご紹介(敬称略)
*全作曲、アレンジ、Guitar、Vo:ichiro
*Bass:岡 雄三
*Drums:工藤恭彦
*Organ:相澤公夫
*Guitar(M-5):Toshi Minagawa
*Cho:(M-1、5)Chi
*主なレコーディング&Mixエンジニア:川口聡

前作同様アナログ・テープ使いは川口さん。「TAKE ONE」にもいらした方。
米米Clubの金子さんのスタジオや、イニックでもレコーディング。
コーラス担当の「Chi」さん。どんな方なのでしょうね?
::::::::::::::::::::::::::::::::

ichiroさんに関すること、ギター、音楽、人。
掘り下げる方はたくさんいらっしゃると思いますが、
よろしければ今後ともお付き合いくださいね。

Circle Scale/ichiro ☆Special 14☆ 

シリーズ化していた Circle Scale ☆ichiro Special
番外編を含む14本連載後、休止期間を経てシリーズ再び。15回目、シリーズ最終回。
アルバムCircle Scale 全曲レビュー&感想をお届けします。
Circle ScaleCircle Scale
(2011/07/13)
ichiro

商品詳細を見る
 
~序章~
ichiroソロ・デビュー20周年の2011年待望のリリース。
91年7月にソロ・デビュー。3枚のアルバムをリリース後、時を経て
止まることなく活動を続けて来たことの証として、20thを機にソロ活動を再開。
アルバム・クレジットの曲タイトルに、敢えて創作時期が明記されています。
過去に創ったもの+近年の作品を織り交ぜたスタイルでセルフ・プロデュース。
カバー・ソング1曲を含む、全11曲。

「風景・景色を想起させる」音楽と、「色をイメージさせる」音楽があるとしたら、
ichiroさんの歌、声、ギター、サウンド、アレンジからは、
感情表現の“色”をイメージすることが多いです。
ichiroさんご自身も、よく「色」という言葉を使い、歌詞にも表現
されていますよね。

基本はトリオで、Bass :小笠原義弘さん Drums:工藤恭彦さん
ゲストミュージシャンは、Key:谷口喜男さん(M-1.6.7.9.10)
パーカッション:Mac清水さん(M-4.7)Gtr:Ryuさん(M-10)

☆★☆ レコーディングには、より原音に近いサウンドが得られる
というアナログ・テープを使用
。☆★☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. Want Your Love So Bad (1991)

オリジナルは、アルバム「My Soul」に収録されていて、
そのセルフカバーが、「Circle Scale」の1曲目となった。
当時は7分弱の長い曲で、地下室のような響きを持っており、
アウトロ~フェード・アウトして行く。
20周年を迎えるアルバムのトップに、なぜこの曲を選び、1曲目に
持って来たのか?という謎が、ライブ2本参加後に解けた。
ライブにおいても1曲目のスタートであり、アドレナリン噴出。
緊張と緩和。鮮やかな発色。

声質、ヴォーカルは豊かで、これまでの活動で喉の筋肉を鍛えて来た
ことや、引き出しが増えたこと、いろいろな曲にチャレンジして歌って
来たことも経験値となったのでしょう。
元々、自分で作った自分の曲。オリジナルを尊重しながらも、
アレンジ・歌・ギターをリテイクし、時を経た今、どのように鳴り響くか?
という想いがあったのかもしれない。

アルバムでは、谷口喜男さんのレズリースピーカーを通した
キーボード(ハモンド、オルガン?)の音が良く、
ichiroさんの<ギターの音色><揺れ>と被ることなく、いい波長となってます。

2. Dream With You(1992)

工藤さんによる、乾いてハリのあるラテン・フレーバーのドラムで始まる。
次の語り手は、ベースのおがんさん。ichiroさんがインタビューで話していた
「のっし、のっし」とやって来る感じが体感できる。ベースも腰から下!ですね。
チョッパー!と思わず叫びたくなる。今は「スラップ」という呼び方が主流だけど、
「ナイス・チョッパー!」とか「ナイス・スラップ!」とかそんな言い方があったら
迷わずそう言いたくなるようなイントロ。

1曲目の流れから見事なリレー。華やかさを失わず、テンションを
維持したまま2曲目へと繋ぐ。曲の流れは大切。
曲からは、熱を帯びたまま夢の中にいるような、グルグルした感覚を覚える。
ラテンと最初に書いたものの、Blues Funkと言ってもいいかな?
ichiroさん自身によるセルフ・ハーモニー(コーラス・ワーク)は、
心にくいほどに完成度が高く、何度も聴いているうちに、巧みさと技に膝を打った。

3. Come And Love Me(1998)

最初に聴いた時から気に入っていて、特に好きな曲ベスト3に入る。
ichiroさんの歌、ヴォーカルはこの曲が個人的ベスト・テイク。
ラストのcome and love me some more・・・の
フェード・アウトするところでシビれた女性が多いのではないかと思う。
そして、M-2同様、こちらもコーラス・ワークが冴えており、曲全体の
ハーモニーがウォーム。

ギターはギブソンES-335と、オーバー・ダビングでヤイリのアコギを使用。
ichiroさんは過去のいろいろなレコーディング、作品においても
アコギをリズム、バッキングとして鳴らして構築することが多い。
ジャズ・ロックのテイストもあり、テンポはミディアムで、艶のある
アダルトな雰囲気を醸し出している。
ギター・サウンドは空間系とワウが軸となって、“泡の中にいるような揺れ”
を想起させるところも気に入ってる。

個人的な感想として、Rockamenco在籍時のアルバム“PASION”
M-3「No Satisfied」を引き継いだのかもしれないし、3曲目に
ジャズ・ロックのミディアムなナンバーを、初期のアルバムには入れなかった
けれど、今の響きで取り入れたい意向があったのかも、と想像。

4. Silverado(2011)

おがんさんがラテン系の曲を得意とし、ichiroさんがそれを好んでいた。
おがんさんのベースと工藤さんのドラムで一緒に演奏することを想定して
創ったと言われているインスト・ナンバー。
ライブでも一番人気があり、盛り上がるし、華やかでテンションが高い。
それでいて、なかなかの難易曲なため、呼吸がピッタリ、波長も合い、キマった
時は最高潮を迎える。
聴いてる人、観ている人みんなを、引っ張って連れて行ってくれるほどの
エネルギーを持っている。
インストとはいえ、ichiroさんヴォイスによる♪「Silverado」と歌う部分もあり。

5. Destiny(2011)

はじまりはギターによる空間系をバックに、歌い上げる。
アルバム創作期間に、3.11東日本大震災が起こった。
2011年に書き下ろしたところから想像すると、この曲をこの時期に
入れようという想いがあったのかもしれない。
アルバムでの英語詞はTim Jensen氏によるものが多いのだけど、
「自分の想いは自らの言葉で語る」のは、
ichiroさんによる日本語歌詞。
抽象的な表現でストーリーが描かれ、想いを内包している。

6. The Other Way(2010)

鋭角で切り裂くような鮮烈なギターではじまり、キーボード担当:谷口さん
のオルガン+レズリー・サウンドが絡み合う。
Rockamencoを脱退する時の葛藤や想い、願いが込められている
ソウルフルで胸に迫るバラード。
それだけではない、大きなテーマ:人生においての岐路、選択が謳われて
いるとも思っています。
ichiroさんは「野心」を持って進むというコメントを残している。
声も身体もギターも情感のこもった熱唱・熱演。
ハーモニーからも、その先へと伸びて行く先を示しているようにも感じる。

特筆すべきところは、おがんさんのベース。一音一音丁寧に、寄り添う形で
優しさに満ちている。
おがんさんまたichiroさんと同時期にBluestone co.の
形が終わったことも、もしかしたら影響しているのかもしれません。

7. 6月の詩(1999)

ichiroさんの優しい部分が表れている曲で、日本語歌詞も手掛けている。
元はラブソングだと思うけれど、広く大きな意味でも解釈できるところが
歌と重なって、素晴らしい。
アルバム「My Soul」収録されている「Crazy Sundays」
からの流れ、続き、繋がり、があるようにも思う。

「Circle Scale」は、「My Soul」の2011年Ver.
あるいはセカンド・シーズン的な作品で、20thモデルなのかも。
もう1度原点に、デビュー時期に、初心に、という想い。

願いにも祈りにも聴こえるヴォーカルは、柔らかさが増している。
1曲の中に声のレンジの広さと、ファルセットを取り入れ、歌にも濃淡が
あるところにも、ichiroさんの色を感じられるのではないでしょうか。

過ぎ去りし憂のいくつもの日々は 小さく輝く咲く花に変わる
                      ~“6月の詩”より引用~

8. Cosmic(2008)

My Best 3に入る、大好きな曲。
ichiroさんからのこういう曲を待っていたので、喜びもひとしお。
初めて聴いた時は、脳内“宇宙遊泳”に連れて行かれ、見たことのない
神秘的なところにワープした。空よりも宙を駆け巡ったんだと思う。

5:00のサウンド・スケープ!!

今、現実に戻ったので、ポイントを興奮気味に話すと・・・

ジャズロック、Jazz Blues Rockが複雑に絡み、
しかもバックのリズムがラテンで、アコギのカッティングで「ザクザク刻む」。
何というNiceなアイデア!

冷静になったところで思う。
今まで聴いた日本のギタリストで、「ここまで表現しきった人」が思い浮かばない。

もしかしたら、フュージョンの方々の中には探すといらっしゃるかもしれないけれど、
このミックス感はきっと誰も出してないと思う。
難易度高い「Cosmic」、一度20thのファイナル公演で観たものの、
ライブで再演となった時には、そこに居合わせたい。

9. Good Day(2008)

低音ピアノが鳴り響いて始まる。ニューオリンズの風が吹くよね。
同じ形のイントロが無いことも曲そのものが引き立つ理由の1つ。

以前、ichiroさんが宮原くんとの楽屋で、ユニークな発言をしていました。
メジャーが好きか、それともマイナー好きかという会話。
音楽家同士で話す時に、Keyと、このどちらかを選択すれば嗜好がわかる。
嗜好もだけど、思考も分かるから面白い。
「Good Day」はパーッと晴れやかに上に伸びて行く曲。
ichiroさんの発する「Yeah~~!!」も軽快。
ロールしてる!ギターはもちろんのこと、ベース、ドラムも高速回転。
幾つかキメのところがあって、そこに気づくとかなり気持ちいい曲。

音楽からは、人そのものが出ることでもあり、人生が出る。
突き詰めれば、人生が出るギター、生き方が表れる曲、ステージ。
多くの人の前で、自分を晒すことでもある。
ichiroさんからのメッセージです。
「みんなにとって、来る日も来る日もいい日でありますように。」

10. When It All Comes Down(Cover)

ichiro with Ryu ・・・Ryuさんはichiroさんの
いとこで、ギタリスト。関東公演では客席から、時々ステージでセッション
もしている。
アルバムのラストから数えて2曲目の場所に、カバーを入れる方が多いから、
音楽業界の法則(オキテだったりして・・・)とか、お決まりの場所でも
あるのかな。
B.B. Kingが歌っている映像しか観たことがないけれど、選んだ
理由は?
Ryuさんとよくジャム・セッションしていた曲なのか、この曲を二人で
演奏しようと思ったのか、他に理由があるのかも想像してみましょう。

ドッドッドッドッ・・・と低音とシャッフルが印象に残る曲。

11. Ray's Day (Instrumental)(2011)

My Best3の中の1曲。大好きな理由は番外編にて。
聴くととにかく落ち着く。

Stevie Ray Vaughanに捧げます。
ライブにおいて、ichiroさんがコメントしてから鳴らす。
ichiroさんのメイン・ギターNo.1
この音色は、極上のトーン。
この上ない極み、と書くのは、このトーンに「包み込む力」があるからだ。

ichiroさんがStevie Ray Vaughanの音楽と
出会い、ギターで会話するのに耳を傾ける。

穏やかに一日が終わり、夜が明ける。また次が始まることをギターで謳う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Photo by: Tim Jensen
アルバム・ジャケットからはVintage感が漂っていますね。
My Favorite Photoは、Come And Love Me
横顔ショットと、CDケースの盤面裏のモノクロ。
モノクロはアクセサリーと胸の部分を。ここに20年の間での、私の知らなかった
部分が隠れています。謎が多く、かつ大切なところ。
そっと開けることにしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長い長い文章に、ここまでお付き合いくださって ありがとうございます。
聴き込むほどに、一つ魅力に気づき、イメージが沸き起こり・・・を繰り返して
聴いています。
このシリーズはこれが最終回ですが、次の新しいアルバム「Raw Vintage」
がリリースとなっても「愛おしく思う」のだと思います。
終わりじゃなく、はじまり。

Vibrationを感じながら、また会いましょう。いつでも、どこでも。